けいどろ

Nazenara2004-10-28

ドロケイ?
警察と泥棒に分かれて鬼ごっこする遊び。
小学校の頃大好きやった。
晴れたらグラウンドでキックベース。
雨なら校舎でケードロ。
何が楽しいて一回捕まっても助けられること。
仲間が助けに来てくれたときのあの喜び。
その直後、礼を言うまもなく散開して警察の手を逃れ校舎に散らばる。
その時の目に見えない糸で繋がってる感覚。
”今度俺が捕まった時はお前が助けてくれよ””おう”という会話が
一瞬のアイコンタクトで交わされる。
ええ遊びやなぁ。
ようできてる。
缶蹴りもちょっと似たところがあるのかも。
だから大人でも興奮できる。
救いがあるというか、何らかの道、希望があると目標ができてそこに突き進める。
一心にそこへ向けての努力、熱中、集中してる時にでる脳内快感物質。
それは年取っても変わらない。


ただ今回イラクで人質なった人は全然楽しめへん。
まず助けに来るはずの仲間、日本政府との一体感がまるでない。
助けに来て欲しいという気持ちは変わらないが、
助けに行く方は、むしろやっかいもの扱い。
全然愛すべき仲間という意識はない。
警察側の要求はあんな糞い授業なんか受けるなとのこと。
授業に出るなら人質のことを卒業するまで”うんこ”と呼ぶと。
それはできない。
一応こっちはごく平均的な小学生だ。
グレてもいないし、一応授業は出ておきたい。
サボったのがバレたら、おかんも恐いし。
一応仲間だしあだ名”うんこ”もできれば避けてあげたい。
仲間に”うんこ”がいるのもいやだし。
ただ今回はやたら牢屋が遠い。
普通行かへんようなとこにある。
くそ面倒だ。
警察は”うんこ”と呼ぶことにはなにも抵抗持ってない。
今まで何人も”うんこ”呼ばわりされて学校辞めてった奴を見てきた。
警察はかなり頑固だ。
さらに牢屋の周りを離れない。
牢屋の正確な場所もわからない。
実質乗り込んで助け出すのは無理だ。
モチベーションもあがらない。
そもそも勝手に一人でどこいっとんねんっちゅう話だ。
正直あんまりどきどきしない。
わくわくしない。
ちょっと前にも似たようなことでホームルームでもめたばっかりだ。
警察の奴らは先生の言うことを聞くような奴らじゃないし、
こうなったら警察らの親に説得してもらうしかない。
そう祈ることしかできない。
僕ら小学生にできることはそれぐらいだ。


でも爆破された小屋をバックに小泉首相と人質がダッシュで逃げ出してくる絵を見てみたい。
”じゃあ日本で会おうな。年金払ってくれよ。””はい。首相。”
とアイコンタクトを交わしながら。
For ever Love



もし、人質のあだ名がうんこになったら、
突然クラスメートがうんこと呼ばれることになったら、
結構クラス全員に与えるショックはでかいんじゃないかな、と思う。
自分のクラスだと。ちょと心配。